「もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」/岩崎夏海/ダイアモンド社
「もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
を読む。前々から気になってはいたけど、敢えて読む程ではないか、と思ってた。
けど、たまたま読むべき本がない時に目に入ったので意を決して購入。
以下、感想。ネタバレはないと思います。
■小説として
小説としては正直に言って面白くはありません。
キャラクターの作り込みは甘いし、
読みやすいのは確かだけれど、
文章の難易としては「ズッコケ三人組」くらいだと思います。
でも、ターゲットは小学生ではないですよね、これは。
展開としてはありがち、ちゃんと書き切れば
それなりに面白くと思うんだけれど、それがそうならないのは
ドラッカーの言葉を消費することに焦点が行きすぎて、
本来小説として書き込むべき人間ドラマのところを
スルーしているからではないかと思います。
最終的に「ドラッカーを実践するとすごいでしょ?」
ということだけ言いたいなら、
小説部分は要らなくなっちゃうと思うのですよ。
始めから例え話だけでいい。
■専門書として
おそらくダイヤモンド社のドラッカーの本を売りたいのでしょうが、
それは読んでいないのでそれを読んでいないなりの
「もしドラ」としての感想である、とことわった上で。
新たに得る物はほとんどありませんでした。
というのは、普段から実践しているか、
何か物事を組み立てる時に自分が踏んでいるプロセスだったため。
「なるほど、ドラッカーという権威ある人の経営学に合致することを自分はしていたのだな」
という確認に終始してしまいました。
必要なのはここからドラッカーを離れるか、
もしくは超える形でどのように自分のオリジナリティを
追求した経営をしていくか、ということかと思います。
とはいえ、普段経営に従事しない、浅い人は
読めば得るものがあると思います。
そして「直接的には経営学の手法を適用しないような
ジャンルの集団運営について、いかに経営学を転用して
集団を健全化していくか?」ということについては、
それなりのヒントをくれるかもしれません。
■自分にとっての総評
というわけで…
小説として読み応えが無いが、
専門書としても軽すぎるので、自分にとっては面白くはなかった。
というのが端的な感想になります。
あと、あんまりアニメっぽい絵も要らないと思う。
それからまとめや総括した図表もあればよかった。
総じて、軽すぎて物足りない本でしたね。
新書サイズで出したほうが手軽で良かったのではないでしょうか。
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