2010/08/31

「もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」/岩崎夏海/ダイアモンド社

Filed under: 本・雑誌・マンガ — ksk @ 10:30 PM

「もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
を読む。前々から気になってはいたけど、敢えて読む程ではないか、と思ってた。
けど、たまたま読むべき本がない時に目に入ったので意を決して購入。
以下、感想。ネタバレはないと思います。

■小説として
小説としては正直に言って面白くはありません。
キャラクターの作り込みは甘いし、
読みやすいのは確かだけれど、
文章の難易としては「ズッコケ三人組」くらいだと思います。
でも、ターゲットは小学生ではないですよね、これは。
展開としてはありがち、ちゃんと書き切れば
それなりに面白くと思うんだけれど、それがそうならないのは
ドラッカーの言葉を消費することに焦点が行きすぎて、
本来小説として書き込むべき人間ドラマのところを
スルーしているからではないかと思います。

最終的に「ドラッカーを実践するとすごいでしょ?」
ということだけ言いたいなら、
小説部分は要らなくなっちゃうと思うのですよ。
始めから例え話だけでいい。

■専門書として
おそらくダイヤモンド社のドラッカーの本を売りたいのでしょうが、
それは読んでいないのでそれを読んでいないなりの
「もしドラ」としての感想である、とことわった上で。

新たに得る物はほとんどありませんでした。
というのは、普段から実践しているか、
何か物事を組み立てる時に自分が踏んでいるプロセスだったため。
「なるほど、ドラッカーという権威ある人の経営学に合致することを自分はしていたのだな」
という確認に終始してしまいました。
必要なのはここからドラッカーを離れるか、
もしくは超える形でどのように自分のオリジナリティを
追求した経営をしていくか、ということかと思います。

とはいえ、普段経営に従事しない、浅い人は
読めば得るものがあると思います。
そして「直接的には経営学の手法を適用しないような
ジャンルの集団運営について、いかに経営学を転用して
集団を健全化していくか?」ということについては、
それなりのヒントをくれるかもしれません。

■自分にとっての総評
というわけで…
小説として読み応えが無いが、
専門書としても軽すぎるので、自分にとっては面白くはなかった。

というのが端的な感想になります。
あと、あんまりアニメっぽい絵も要らないと思う。
それからまとめや総括した図表もあればよかった。
総じて、軽すぎて物足りない本でしたね。
新書サイズで出したほうが手軽で良かったのではないでしょうか。

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2010/08/26

小説家という職業/森博嗣/集英社新書

Filed under: 本・雑誌・マンガ — ksk @ 8:44 PM

森博嗣氏の「小説家という職業」を読む。
氏の作品を読むのはずいぶん久しぶりで、
記憶を辿るとおそらく「四季」シリーズ以来だと思う。

なんで久しぶりかというと、多分数年前、
短期間に氏の作品を読みすぎて食傷気味になってしまったからで、
どうでもいい話だが最近では西尾維新氏についても同じ事が起こっていたりする。
(それでも戯言シリーズだけは読んでいる)

氏のエッセイというか、小説以外の作品はたまに読んでいたけれど、
今回は新書、小説家という職業についての本ということで、
ずいぶんテーマが絞られている。
最初に小説家になるための本についての批判が入っているが、
この本は全体が小説家になった方法…というかむしろ技法というか、
そういうものを紹介するというストーリー、
氏の人生を使った物語のようなもので、ちょっとニヤリとした。

作中でいかに氏が意図して様々な文章表現を行ってきたかが書かれているが、
つまりこの書も文章である以上その方法論にのっとって書かれているわけで、
ということは多分にフィクションというか、脚色と省略を含んでいるのだと思う。
そうでなければ氏のやり方はあまりに洗練されすぎている。
キャラクターがつきすぎている。
で、氏はこれまでも長い時間をかけて氏自身というキャラクターを作り上げてきたはず。
だから氏が人格を出して書を世に出すと、
こういう形にキャラクター化したものにならざるをえない。
そのキャラクター化こそが筆者の商業としての文筆活動であると
この書籍の中に明記されている。
一貫した理屈がぐるぐる回っているのだ。

中身は非常に面白かった。
フィクションとノンフィクションの間である、という意識を保った上で、
こういう作家というキャラクターに触れるのが非常に面白い。
キャラクター造形がしっかりしているのだと思う。
そういえば、氏の小説はいつもそうだったかもしれない。

氏の小説を知っていても知らなくても面白い一冊だと思う。
お手軽(氏の言葉を借りれば、リーダビリティがある)なので、
特に小説家や新書に興味がない人も
小説そのものに近い感覚で楽しめるのではないだろうか。

この本の帯には「小説を書き、更にプロの小説家として
持続するためには?」という煽りが入っているが、
これをつまり鵜呑みにして小説指南本と思ってはいけない。
これは「森博嗣」というキャラクターをこれ以上なく使用した
エッセイであり、小説そのもの、と解した方が正解に近いと思う。

そういえば、独特のカタカナ遣いを見て懐かしい気持ちになった。

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2010/08/25

虐殺器官/伊藤計劃/早川書房

Filed under: 本・雑誌・マンガ — ksk @ 8:50 PM

『メタルギア・ソリッド ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』の小説化で知り、
メタルギアソリッドピースウォーカーのゲーム中に表示される
氏を追悼する文言で亡くなった事をしったこの小説家。
今回読んだ「虐殺器官」はもんさんのブログから
興味を持って手にとって読んでみました。

読んだ結果として一番強い印象は、
巡り巡ってメタルギアソリッド4の違和感が
解消されたということがあるのですが、
ひとまずそこは後段で触れることにします。

あらすじは、近未来の暗殺部隊の主人公が、
足取りがつかめない謎の容疑者を追いかける、
そんな話なのですが……
雰囲気はダークというだけではつかめない印象。
職業で殺害をするということが、
ペーストみたいに無機質だけど肉感のある
奇妙な感覚として襲ってきます。

読んでいると筆者の細かなネタの差し込み方に気付きます。
ときメモの歌詞を引用してみたり、572みたいな惜しい数字入れたり、
ちょこちょこそういうポイントがある。
また社会学・政治学系の文言も出てきて、
作中の人物がふわふわしていない。大人に描かれてます。

逆に気になったのは、女性がとてもキーパーソンで、
そこには恋慕というか、そういう感情があるはずだけど、
全くセックスの臭いは感じないような文章であること。
意図して避けたのか、書けなかったのかは判りませんが、
もっとどろっとしていても良かったのではないか、と思います。

文庫版で読んだので、解説がついていたのですが、
解説を読んでいて涙を流してしまいました。
こうして命があるという事は奇跡に近い幸せで、
命の動く限り甘えずにやらなきゃいけないことがあると感じます。
改めて氏の冥福を祈りたいと思います。

—————————————————–
さて、メタルギアソリッド4との絡みを。ネタバレを含みます。
作品中に出てくる様々な技術はMGS4の中で出てくるものを彷彿とさせ、
それから読み進めるに従って、
MGS4の世界の異様な「死のカジュアルさ」との
関連が色濃くなってきました。
時系列から考えても、MGS4の表現は大きく
この「虐殺器官」の世界観に寄せられている、
という風に感じます。(それをやれちゃうのも凄い)

最終的に主人公の存在というよりも、
虐殺の連鎖に導かれた世界に焦点を置いた伊藤氏に対し、
小島監督が応答したのがMGS4なのか、
と考えると感慨深いものがありました。
さらにそれに対して、伊藤氏はノベライズという言葉を返しています。
面白いな、こういうの。

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2010/07/07

非実在青少年論 オタクと資本主義/鏡裕之/愛育社

Filed under: 本・雑誌・マンガ — ksk @ 10:37 PM

非実在青少年の諸問題にちょっと興味があって購入。

著者はポルノ小説なり18禁美少女ゲームのシナリオなりの作家で、
いうなれば教育者じゃない側の「現場の人」。

ボリュームは見た目の分厚さに反して軽め。
1節1節もそんなに重くないので、読むのも楽です。
専門書か新書かといえば新書よりの内容。

が、内容は思ったよりもずっと機知に富んでいました。
現場の人間からでしか書けないことがしっかり書いてあるし、
引用もしっかりしているし、印象論だけではない展開だし。
非実在青少年論を展開するに足る内容の濃さをもってます。

構成としては最初に長い間性癖についての話があるので、
それは後段の為に必要になるとはいえ、
耐性が無い人はここで多大なるダメージを受けるかも。
でも性表現というのはこういうものだから、読まないと先に進まない。

後半は性表現規制について様々な面からのアプローチが書かれてます。
ジェンダー、発達心理、宗教、文化人類、社会、経済、政治、利権、
思ったよりもずっとずっとボリュームがあったし中立的だった。
これはテキストとして読むに足ると思います。入り口として。
特に思春期に入った少年少女を引き合いに出した所は面白かった。

が、必要なのはここから更に掘り下げることであるし、
若干図表データが少なめな所も気になります。
前半は筆者の主観的な印象論もかなり多い。
ここを中立化して読む必要があるでしょう。

 
これを読んで、先日の「読む前メモ」以降に更に生まれた印象を。
性表現規制は、それが確かに社会秩序を破壊するものであると思いますが、
清濁の内「濁」を司る、規制対象に晒される側としての「性表現」が、
濁であり続けるために、時折必要なものなのではないか、と。
過去、日本では銭湯は混浴だったけれど、それを猥雑なものとして見る目が無かった。
それを猥雑な物として規定することが、すなわち規制こそが性表現を性表現として
成り立たせる側面もあるのだと思います。

巷にセックスの文字が溢れる現代としては、
このまま性表現がオープンになりすぎるよりかは
「性表現としての機能を果たすため」に、一部に規制をかけて、
オープン化していく性表現が失う機能を助長してもいいのかもしれない、と感じました。
抵抗はあると思いますが、権力の側から「これはタブーなんだよ」と伝えることは、
一時的に規制によるマイナス効果を生むのかもしれませんが、
長期的に見ると規制によって性表現の機能を維持しているのかも。

とはいえ、規制論者側にまわるわけではなく、
戦い合わせる事によってすり合わせの地点を模索し、
出来るだけ福祉を失わないレベルで猥雑さを担保する、
というところが目標点なんだと思います。
まだまだ目が離せないですね、非実在青少年論。

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2010/06/16

乙嫁語り/森薫/ビームコミックス

Filed under: 本・雑誌・マンガ — ksk @ 9:49 PM

久しぶりに漫画の新シリーズに手をつけてみました。
ということで、「エマ」でおなじみの森薫先生の「乙嫁語り」です。
なんで突然買ったかというと、どこかで感情表現が秀逸だとみたので。
本棚のスペースがやばいのでそろそろ自重かとおもってたんですが、
どっこい自重できませんでした。

2巻まで出てるので2巻まで買って読んでみましたが、
なるほど確かに感情の描写がとてもいいですね。
著者さまのあとがきで「嫁マンガ」って書いてあった時には
ほほうと思いましたが、もっとこう、別の言い方がある気がする。
確かに嫁はメインだけれど、それだけじゃなくて、
他の人物、生活、文化、夫、嫁を取り巻く色んな場面で
きちんと民族っぽさが漫画として出てるのがいいんだと思う。
ライトで、全体のバランスが取れているんだと思うんですね。
だから「嫁」が引き立つ。最初そういう年齢差夫婦の
恋愛モノかと思ったら、全然そうではなかった。
「そう見させられている」というところがポイントなんだと思う。
こういう描き方、すごく大事だと思います。勉強になる。

ということで、継続して購入したいと思います。

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2010/03/19

沈まぬ太陽/山崎豊子/新潮文庫

Filed under: 本・雑誌・マンガ — ksk @ 3:11 PM

「事実に基づき小説化した」という、
ある航空企業の内部事情を描いた作品。
5分冊の長編小説は、メインの人物として描かれる恩地が、
労働組合の代表として、従業員と乗客を想ってした活動が
役員から睨まれ、海外を10年間にわたって盥回しにされる「アフリカ編」、
実際に発生した日航機墜落事故の犠牲者、
遺族と、補償にあたる会社と社員の模様を描く「御巣鷹山編」、
そして既得利権と腐敗政治にまみれた会社の態勢を正すため、
新たに就任した会長と、既得利権派閥との静かな争いを描く「会長室編」の3つで成る。

ちなみに、僕個人はというと山崎氏の小説は「大地の子」以来。
それも中学生くらいだったので遠い昔の話。

感想を述べる前に立場として、
この小説がフィクションとノンフィクションの間なため、
自分がどの立場を取って話をするかが難しい。
ひとまず「事実を伝えたかった」という立場に立つべきなんだと思う。

なぜそう思うかと言うと、この話は小説ではあるが、
現実と密接にリンクして作られていて、その最たる要素として
「完結していない」というところがあるため。
おそらく敢えて「完結していない」というおわり方にしたのだと思う。
なぜなら、それによってこの小説が取り上げた問題に対する興味は
さらに促進されるから。

フィクション小説だったなら「で、どーなったんだよ!」となるおわり方も、
現実に即しているなら読者はその軌跡をたどることができる。
そういう意味で終わり方としては秀逸。

…が、同時に事実を伝えるノンフィクションとしては結構あざといと思う。
5分冊もの長い時間をかけて筆者はこの一連の事件と会社に対する
印象をゆっくりと読者に刷りこんでいるのであって、
それをもとに読者がこの小説の先を追いかけたとして、
中立・客観的視点に立って評価することは難しい。

面白かったけれど、小説としての最後が尻切れなのが
どうしても気になった点。狙いだと判っていても、
せっかくだからカタルシスが欲しかった。

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2010/03/15

テルマエ・ロマエ/ヤマザキマリ/ビームコミックス

Filed under: 本・雑誌・マンガ — ksk @ 9:06 PM

ビームコミックス(とかIKKIとか)は基本的に他では見れないような
どっかおかしいマンガが載ってる感じですが、
これは自分が好きなテイストのビームコミックスでした。
っていうか、ビームって雑誌だと購買層が散りすぎているんじゃないのか。(笑

で、この漫画ですが

「中世ローマ時代の悩める風呂建築士が突然
現代日本の風呂にタイムスリップし、
日本の風呂文化に触れ、それを中世ローマ時代に持ち帰る」

という話です。
本屋で1話を試し読みした時、既に1話で日本の銭湯を
中世ローマに持ち帰っているわけで、
「これ2話から先どうするんだ…」
と思ってたんですが、僕は風呂をナメてました。
いや、妖怪あかなめとかそういう話じゃなくてですね、
日本の風呂文化は銭湯だけではなかったと。
同じシチュエーションでここまで続けられるとは。
風呂、深いです。いや、物理的な話じゃなく文化的な意味ですよ。

ここからどこまで続けられるのか楽しみです。
ちょっと風呂入りたくなってきた。

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2010/02/28

鈴木先生(9)/武富健治/双葉社アクションコミックス

Filed under: 本・雑誌・マンガ — ksk @ 11:51 AM

9冊目。
これまでもずっとそうではあったんだけど、今回はテーマが「選挙」ということで
一気に顕在化したのが「社会に対する視点」。
これまでずっと鈴木先生(良識者)/生徒(無知・純真な子供)
という対立の間に保護者又は教師
(固定観念に縛られる大人)が入り、
鈴木先生との戦いを繰り広げる展開だったのが、
鈴木先生の教育の結果として子供たちの能力が高まり、
その代わりに戦いの対象は良識とか道徳の中身から
「社会システム」そのものへと変動してっている。

子供たちとの戦いの中でも、
読者たる大人が既に持っている「常識」の再構築という
テーマはもちろんあったけど、ここまで表に出てなかった。
それが今回の選挙ではもうモロに大人向けに書いてるのね。
政権が交代した今、生徒の西が言った事は、
ある意味ではエリート支配的思想も孕む危険なもの。
しかしそこは切り落として、完全に選挙システムの善し悪しだけに向けてる。
ギリギリ政治的だとは言わないレベル。

今回ちょっと残念だったのは、登場人物が多すぎて、
かつ多分今後に引っ張るだろう小川を中心とする関係、
生徒それぞれの恋愛感情と、お話の部分が多すぎて、
あまりこの選挙システムへの言及部分が少なかった事。
だからこれまでの鈴木先生に比べれば全然
「すんなり読める」鈴木先生だった。

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2010/02/21

近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」/光文社新書

Filed under: 本・雑誌・マンガ — ksk @ 9:02 PM

久しぶりに香ばしい感じがしたと思って購入した1冊。
結果は…というと、どうにも中途半端な感じ。
一言書評だと「本にしなくても、ブログでよかったんじゃないの」。

まず、タイトルなんだけど、おそらく文中で
「若者はなぜ3年でやめるのか」を挙げているし、
若者に対してネガティブなタイトルにしておいて、
最終的には上の世代にも何かを自覚させる流れを
目指していたのかもしれないけど、それも失敗してると思う。

文章は、7年データを集めてこの程度か、というくらいに
非常に薄いもの。インタビュー調査をかなりしてるはずなのに
その量をこなした感じはぜんぜん感じられないし、
わかりやすくしようとしているのか、
様々なケースをひっくるめて名前をつけているけど、
その現象の元になってるインタビューに対し、
その次の段落では逆のことが言われていたりして、
特に主張したいこともなさそうに見える。

で、その若者たちのインタビューの結果を、
さらに分析してグループ分けしたり、まとめてみたり、
ということも全然なくて、とにかく「顕著な例」だけを
たくさん見させられる感じ。
それってほんとに「若者の姿」として妥当なの?
と思わざるを得ない。
で、むやみに断定が多い。ちょっと妄信ぽい。

これで最後の結びとかまで若者に対する
妙な偏見で、若者ダメ論としてまとめてくれたら
まるで「ゲーム脳の恐怖」のように
最高に香ばしいト本として面白いことこの上ないのだけど、
「若者はなぜ3年で辞めるのか」を目指したのだろうか、
最終的に「これは世代論ではなく時代論」とか、
上の世代の人物たちに自覚させたいような文章も見られて、
結局中心視点はどこだったのかという感じ。

いや、ひょっとしたら新書という手に取りやすい形にするため
本当はもっと学術的にも意義深い議論だったところを
ブレイクダウンするのに失敗しただけ、とか、
最初は若者擁護&年長者批判だったところを
上から言われて表現を変えた結果だったとかなのかもしれないけど、
とりあえず新書としては非常に中途半端という印象。
ダメならとことんダメなほうが面白いと思うんだけど、
なんだか読んでてかわいそうになった。
特に買わなくていい一冊だと思います。

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2010/02/04

ひらめきはつめちゃん/大沖/マックガーデンBLADEコミックス

Filed under: 本・雑誌・マンガ — ksk @ 8:39 PM

\\やべえ//

これは面白かった。

発明好きのお父さんの娘「はつめ」が作ったなぞの箱と、
はつめ一家、それを取り巻く人の「日常系」4コマ。

とはいえ、最近増えている感じの
あずまんが的なやつではなく、
もっと不条理というか、シュールな感じ。
が、素晴らしいのは作者にちゃんとセンスがあること。
言葉遊びとか、初期の「ピューと吹く!ジャガー」的ノリとか、
全体的にうまい。
今後も期待。絵の感じもけっこう好き。

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