2010/09/02

シュタインズゲート

Filed under: ゲーム — ksk @ 12:51 PM

シュタインズゲートのwindows版が発売されたので
購入してプレイしました。
以下ネタバレは極力避けますが、
遊んでみようと思っている人は避けたほうがいいかな。

元々はGAMEバンド団員のとあるお兄さんから
何人かの感染者を経てよしやってみようと至ったんですが、
面白いこと面白いこと。土曜日に購入したのですが
水曜日にもうクリアしてるっていうのはちょっとやりすぎですね。
プレイ時間は17時間くらい。

■あらすじ
主人公オカリンは中二病甚だしい夏休みの大学生で、
秋葉原駅前のラジオ会館で行われる
著名人のタイムマシンの発表会を訪れていた。
そこで女性の死体を発見する。
驚いたオカリンは逃げ出し、
友人のダルにメールを送るが、直後異変に遭遇。
オカリンは誰も居ない秋葉原に一人立っていた。

ラジオ会館に謎の人工衛星のようなものが衝突したようで、
駅前が封鎖されていたため、人がいなかったのだが、
オカリンは自分の記憶との違いに混乱する。
その後オカリンはダルとセミナーを見にいくが、
そこにはあの時死んでいたはずの女性の姿が。

……ってな感じです。
若干うろ覚えなんですけれども…

■ストーリー総評
基本的にはタイムトラベルなSFモノなわけですが、
タイムトラベルを絡めたストーリーっていうのは、
きちんと作ってあると鉄板だと思うんですよね。
この前プレイした「ゴーストトリック」もそう。
複雑に張られた伏線を、最後にしっかり解決してやることで
「ああそうだったのか」に到達する喜び、
脳科学者の茂木氏でいうアハ体験のような。
ドラえもんだったり、
猿の惑星だったり、
機動戦艦ナデシコだったり、
クロノトリガーだったり、
そういう色んな作品と同じく、
過去のミステリーに対して「ああなるほど!」
となる瞬間が嬉しい。
それをきちんと描けているから楽しいのだと思います。

途中から凄いなと思うとともに、
こういう話を書けるようになってみたいという
悔しさみたいなものまで生まれました。

あ、一番好きなシーンは
5章から6章に行くときに
オカリンが絶叫するところです。
立ち上がりそうになりました。

■キャラクター総評
キャラが濃いから立つ立つ。
主人公が濃いのはカオスヘッドも一緒でしたけど、
今回はそれぞれのキャラが仲いいから見てて楽しいですね。
オカリンはなんだかんだいって気合い入ってるし、
相当にいい奴だし。カオスヘッドの主人公とは
どうしても比べると上になっちゃうね。(笑)
それぞれのキャラを見ると、
回収しきれていないあたりの伏線が気になりますが、
それはやはりキャラに愛着を感じているからで。
そのあたりのキャラ別の話は後段で書きます。

■世界観総論
実際の秋葉原の風景を使っているので
すごく親近感沸きまくり。
よく見知った風景、見知った店舗名。
秋葉原いきたくなっちゃいますね。よく行くけど。

出てくるSF用語がオリジナルだけではなく、
既存の事件や出来事、
設定などを引用しているところがとても面白いです。
その書き込みもしっかりしてる。
用語をwikipedia等で調べると実際に出てきて、
興味が沸くと共に引きこまれちゃう。
タイムトラベルという概念に対して
「これは架空のもの」という気持ちが
ちょっと揺らぐような感覚。やられた。

「リーディングシュタイナーは誰にでもある」は
凄く優しい言い訳ですよね。

実は勿体ないなと思うところがあって、
対立組織との争いが殆どないんですよね。
主人公の能力がそういう類の物ではないから
しょうがないのだろうとは思うんだけど、
カオスヘッドをプレイした身としては
もうちょい戦って欲しかったとも思うのです。

■デザイン・演出総論
時間を移動したとき、世界線が変わった時の演出が好き。
何度も見ることになるから慣れちゃうけど、
最初に観た時は興奮しました。

携帯電話のシステムは面白いけど、
これはカオスヘッドの時と同じく
選択肢をどう変えたか、ということを
ストーリーや世界観と絡めた上で
何を使って表現するか、という仕掛けなので
逆算すると生み出すロジックは作れそう。

真エンドでの演出はすごかったですね。
最初は失敗したかと思った。
あれは興奮してしまいます。すごい。

コスプレパッチを当てたんですが、
ミスターブラウンが……

■総括
攻略wikiとかの議論を見る限りですけれども、
時間を一杯移動するうちに矛盾してそうだったり、
回収していない伏線があったり、
怪しげな所はいっぱいあるんですけれど、
それを「気になると思わせる」というのは
イコール作品が優れているからで、
その引力はものっすごい作品だったと思います。
カオスヘッドの時は人によりお勧めしない、
とお話していましたが、
シュタインズゲートは安心してお薦めできます。
そしてこのゲームはこのシステムで楽しむべきだと思うし、
メディアミックスされた他のメディアでは
十分ではないのは428なんかと同じ。
XBOX360のあとwindows版でだいぶ手に取りやすくなりましたが、
やっぱりPSP版あたりでも発売してほしい。

シュタインズゲートキャラクター各論

キャラクター各論ですが、
こっちはさらに未プレイの人は避けたほうが良いと思います。
ネタバレもいっぱいあると思います。
多少改行をしておきましょう。

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■岡部倫太郎(オカリン)
中二病が凄いけど、友達思いで、
熱いときには熱くて、まゆしぃとの絆も大事にしてて、
主人公らしい主人公ですね。

回収されてなかった伏線の
「2000年の熱」とかリーディングシュタイナーとか、
その辺が気になるところですが……

あまりに中二病の期間が長かったせいか、
普通の人みたいな描写の時に妙にキザっぽく感じる。

■牧瀬 紅莉栖
こうして漢字を書いてみると、
名付け親は中二病の気がしてきますね。
ツンデレなキャラクターなんだけど、
自分がこのキャラのエンディングに到達するために
プレイしていた時は、スキップしていたために
どうも仲良くなったという実感が沸かないですね。

父との関係は改善してほしかったなぁと思いつつ…
でも天才ってそういうものなのかもしれない、とも。

真エンドではでも、オカリンとの関係は「これから」なわけで、
その辺も気になるところですよね。
まゆしぃという対立候補も居るしね。

■椎名 まゆり(まゆしぃ)
メインヒロインかと思っていたんだけど……
まゆしぃルートでのクリスとのやりとりで
ものすごく泣けました。
こういう人が一人いると、人生って楽しい。

このキャラも残った伏線が多いですね。
スターダストシェイクハンドとか、
カイちゅ~とか。

頭がユルいのは何かタイムリープとかと
関わってくるかと思ってたんだけど、そうではなかった。

トゥットゥルー☆

■阿万音 鈴羽(あまね すずは)
不遇なキャラの感じがします。
でも一番の功労者ですよね。
世界線にもよるけれど、
このキャラが一番全体と遠いせいか、
どうしても他のキャラより一歩引いた感じ。
一人だけバトル系として成立しているせいか、
なんか違和感を感じるところも多かった。

■フェイリス・ニャンニャン
基本的にどのルートでも
しっかり変な人を演じている辺りが
凄くまともなキャラクターなんでしょう。
実は相当非現実的なキャラだと思うんだけど、
他のキャラに埋もれてるから気付きにくい。

■漆原 るか(うるしばら るか)
みんなこのキャラの設定とか、
トランスセックスとか、色々あると思うけど
最大の謎はこのキャラのお父さんの存在だよ!

■桐生 萌郁(きりゅう もえか)
このキャラだけなんかカオスヘッドっぽい。
ちぐはぐした感じのイメージがあるんですが、
根本には精神的な不安定さがあるわけなんですよね。
そう考えると扱い的にも一番不遇かもしれない。
女性キャラなのに個別ルートないし。

■橋田 至(はしだ いたる)
ドモンやスネ夫(新)と同じ声の人ですよね……
声優さんってすげーなと本当に思う。

こんなに凄い技術を持っているなんて、
絶対後で悪役になるに違いない!!
って思ってたんですが、なりませんでした。
おかしいなー。
本当にスーパーハカーだったなんて…

■天王寺 裕吾(てんのうじ ゆうご)
立ち位置がなんとも「大人」ですよね。
ちゃんと考えてみると、どうしてこの人が
この立場をとるようになったのか、に哀愁を感じる。

ガジェット研究所に直通回線が引かれてるのは
多分この人がエージェントだからだよねぇ…?
この辺りの伏線も回収されきってないので
どうにももやもや感が。

ファミ通コミッククリアを読んでみたら
フサフサでびっくりしました。

あ、ここに書いちゃうけど、綯には
もう少しデレたときの描写があってよかったのでは。

ではでは、エル・プサイ・コングルゥ。

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2010/08/29

ゴーストトリック

Filed under: ゲーム — ksk @ 11:56 AM

ゴーストトリックをクリアーしました。
逆転裁判のスタッフが作ったゲームということで、
演出や台詞回しも全体的に逆転裁判の臭いがしてニヤリ。
そして軽快に動くグラフィックが、
個性的なキャラクター達とマッチしていてよいです。
以下、ネタバレは出来るだけ避けますが、
興味がある人は読まないでプレイしたほうがいいかも。

■ゲームシステムについて
幽霊らしい主人公は、周囲一定範囲のモノからモノへ飛び移り、
その物に一定の動作をさせることができます。
この繰り返しによって、何らかの目的を達成させる、
たとえば死んでしまうはずのキャラを助けたり、
誰かの行動を変化させるようにしむけたり。
組み合わせてパズルが出来る様は、
リアルタイムに操作する「ピタゴラ装置」のような感じです。

…ちなみに、僕はピタゴラ装置の前に
「おーこれはインクレディブルマシーンだなぁ」
って思ったんですが、通じる人が少なさそうなので割愛。

■グラフィックについて
逆転裁判のようなノベル形式ではなく、
もっとくねくねとしたコミカルなアニメーション。
見た目で想起したのはにこにこ動画の
少し楽しくなる動画」ですね。
かわいい動きは全体的に必見です。
もちろんカバネラさんの動きがたまりません。

■演出について
全体的に逆転裁判と一緒な感じです。
やたらと「ズバーン!」って入ったり、
音楽の盛り上げ方だったり、あの雰囲気ですね。
逆転裁判ほどテキストが長くない分テンポ感があっていいですね。

■ストーリーについて
基本は「主人公が何故死んだのか」を主人公自身が探る、
そこから展開していく話なんですが、どんどん壮大になりつつ、
最後は大きなどんでん返しで全てを収束させる、
とてもよくまとまっていると思います。

…が、印象としてはちょっとキャラクターの数が多くて
それぞれの個性を楽しみ切る前に終わっちゃったなというのと、
一番最後に出てきた種明かしがどーも納得いかず、
というところがあるにはありました。
こう、並行世界型と単一世界型のSFが混ざっちゃった、
みたいな「ん?おかしくなるんじゃないそれ?」みたいな感じ。

■総評
さっくり終わるライトな作りですが、
十分楽しめるのでお薦めできます。ぜひぜひ。

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2010/08/12

PSP版 Chaos Head Noah キャラ別雑感

Filed under: ゲーム — ksk @ 10:38 PM

今度はキャラクターごとの雑感を述べさせていただきます。
すごくネタバレなので、プレイする気がある人はスルー推奨です。

西條拓巳(にしじょうたくみ)
巳、だから最後が蛇なのかな。
キャラのグラフィックだと普通の男の子なのにもかかわらず、
中身は二次元オタクで、何より後ろ向きなんですよね。
が、単体の雑感で述べた通り、
ヒロインが味方だか敵だかわからん、という特殊さから
各ヒロインとの繋がりが希薄になっちゃうので
「強い女の子僕の事助けて!」という依存に基づかないと
そもそもヒロインとの関係が成り立たないのがネック。

そんな主人公に訪れる様々な現象は結構容赦がなくて、
普通この中で平静は保てんよな、という感覚。
強くなった後も後ろ向きなのはなんとなく判る気がして、
内藤先生(トライガン)の言葉を借りると
「ハッピーバランス」を保ってるのかもしれないとも感じた。
多分、先に話とシステムがあってのこのキャラだと思うので、
良くも悪くも不遇だなと思います。
彼の事は嫌わないであげたい。

咲畑梨深(さきはたりみ)
どう考えてもPSP版ではこの人の描写が一番きつい。
梨深シナリオで出てくる拷問が想像するに堪えない。
キャラが出来過ぎてるので、最初は妄想とか、
どんでん返し系統のキャラかなぁと思っていたのですが、
そうではなかったみたいで。
が、考えてみるとこのキャラをはじめ、
ヒロイン達には全体的に主人公とのつながりが希薄で。
だから辛い過去があったことに対する補償として
人との深い繋がりを求めようとしているのか、
既に壊れているからなのか。
全体的にちぐはぐな感じなんです。

蒼井セナ(あおいせな)
あんまり先輩感がない、普通なキャラです。
トラウマ描写が少ない所がポイントだと思います。
このキャラがギガロマニアックスとして覚醒するにいたったと
思われるイベントは十分に悲劇的なんですが、
彼女の場合はそのイベントを共有した他者が居ると言うのが
まだ救いなのではないかと思うのです。

楠優愛(くすのきゆあ)
このキャラはかなり存在が希薄で、
このキャラのルートに入ることでようやく
正体を知ることができるわけですが、
その正体がifストーリーとしての限定なのか、
全体が既にそうなのか、は解釈が分かれるところではと。
だからどうしても存在感が薄いんだと思うんです。
似たようなキャラはやるドラ「ダブルキャスト」の赤坂美月ですね。

折原梢(おりはらこずえ)
このキャラクターも覚醒に至る経緯がよくわからないというか、
先天的な能力なので、主人公と仲良くできるというのも
なんとも言えない感じがありますね。
僕、苦手です。

岸本あやせ(きしもとあやせ)
このヒロインは本編で拷問されるシーンがうつるので、
あー壊れてしまったんだなと理解できる分、
まだいいキャラクターだと思ったりしています。
さらにヒロイン特有ルートに入ると、
世界がどう見えているかも判るので、
出番や扱いの割に美味しいキャラクターだと思います。

でも一番このキャラの関係で問題とされるべき所は
「僕とあなたの青は同じ青?」というところだと思うのです。
実は、色んなところにこういう哲学的命題があるんですよね、このゲーム。

西条七海(にしじょうななみ)
一番「なんで覚醒したのか」判らないキャラでした。
立ち絵の手の位置に違和感を感じる……
キャラクターはよく立っているし、主人公との絡みも多いので、
もう少しギガロマニアックス関係の描写は欲しいところでした。
ヒロインのルートに入っても、どちらかというと主人公の話だし。

…といった感じでした。
一つ一つのキャラが立っているだけに、
「相手を疑いながら進む話」という縛りによって、
キャラ同士の絡みが薄いのがもったいないところだと思います。
面白いゲームなんですけども、ね。

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2010/08/07

PSP版 Chaos Head Noah

Filed under: ゲーム — ksk @ 10:04 AM

PSPのChaos Head Noahをプレイ、全エンディングクリアしました。
外で持ち歩いて少しずつプレイするゲームがないな、
と思って購入したんですが、自宅でも積極的に
プレイするほどに引きこまれてしまいました。

以下、ネタバレも含みつつ感想を書いていきます。

・知らない人の為のストーリー
主人公は渋谷で卒業最低限の登校でネトゲ廃人な生活をする
妄想癖激しい一人暮らしの「オタク」な学生。
しかし、世間をにぎわせていた猟奇殺人事件
「ニュージェネレーションの狂気」の第三の事件を目撃してしまう。
その後犯人の口封じを恐れる主人公に起こる奇妙な事件の数々。

…といったような背景です。
元々がPCでの発売だっただけあって、猟奇殺人の描写とかは
PSPというプラットフォームでありながら血とか一杯出てます。
テキストも含め、全体ではホラーというよりサイコな方に入ると思います。

■システム
色々書かれてはいますが、
つまるところ分岐の選択の連続であるところは
一般的なビジュアルノベルゲームと変わらないと思います。
が、良いゲームは総じてシステムとストーリーを全体でひっくるめて
一つのデザインとして丸めてくる事が多く、
これもその類に入ります。

で、カオスヘッドでは「妄想トリガー」という選択方法をとります。
ある事態に対して主人公が「ポジティブな妄想」「現実」「ネガティブな妄想」
いずれかを選択することで、フラグが変化する…のですが、
つまりは「妄想」であることが重要であり、
「妄想」をプレーヤーが操作することがデザインとしての根幹です。

■ゲームデザインと演出について
ここからはいよいよネタバレ話になっていきます。
このゲームが面白いのは、一つ一つの物事が
「who done it」「why done it」という次元に
達しないレベルで前半の話が進む所にあると思います。

主人公が「妄想」を繰り返すわけですが、
この妄想には「いちおう」始点と終点が演出として定められています。
が、しかしこの始点と終点が非常に曖昧です。
はっきり演出ルールが適用される場合と、
適用されずに妄想が終了してしまう場合がある。

序盤で主人公の精神的な疾患の可能性が宣告されるのですが、
この「主人公の精神があやふや」ということに対して
演出ルールが曖昧に運用されるというのがとても上手くマッチしてます。
主人公は「ニュージェネレーションの狂気」事件に対して恐怖するわけですが、
その事件、その関連事項がどこまで事実でどこまで妄想なのか、
というラインを上手にぼかしている。
興味の視点をこのライン上にしっかり誘導しています。

・ミスディレクション
更に上手なのは、多数の伏線を蒔きながら
主人公の妄想と精神疾患の可能性に目を向けさせることで、
「主人公」そのものの存在は逆にしっかり根付く事です。
前半は主人公以外のキャラの存在が非常にあやふやなのですが、
後半は一転して主人公の存在があやふやに感じていく。
その移行が非常に自然です。

■科学?
妄想科学AVGということですが、
確かに科学というかSFの要素は強かったし、
用語も多かったですが、自分にはむしろ哲学的なテーマが
色濃く出ているような気がしました。
もちろん哲学も立派な人文科学と考えればよいのですけれどね。

そういえば「盲点(盲斑)」って、子供の頃に簡単に接する
不思議テーマとしてはポピュラーだと思うんですが、
意外とそうでもないんでしょうか。
盲点で面白いのは、盲点は光を受容できないのにかかわらず
盲点の部分で隠れるたものの背景にはちゃんと色がついてる(※)ことで、
これが「脳が重要情報を再構築してる」という体験に繋がります。
お時間に余裕のある方は盲点の実験で試してみてください。

■キャラクター
初回のプレイでは、主人公以外のキャラクターへの
感情移入があまり強くなりませんでした。
それは主人公にとって他のキャラクターの
立ち位置が動き続けること、
そしてそれぞれのキャラクターと触れている時間が少なく、
主人公以外のキャラの内面を知るのが難しい、
ということがネックになっていると思います。
主人公の内面は嫌というほど聞かされますが、
それ以外の6人の重要な女性キャラの事については
初回は最後まで不明な部分が多い。

二回目以降はそれぞれのキャラのエピソードに進めますが、
これはIFでもあり、しかしキャラの背景でもあります。
キャラによっては非常に残酷なお話なので、
話をみているのも辛かったりしました。

各ルートを通っても、あまり前後が明らかにならなかった
キャラクターも居たので、そこが少し残念なポイント。
主人公のキャラが過剰に立っているだけに、
もう少し各ヒロインキャラ・サブキャラには
スポットが当たってもよかったのではと思います。

・主人公について
「ずっとヘタレ」と聞いたのですが、
確かにその通り。どのルートを通っても、
相手に対する承認欲求と、行動の原理が保身であることが
少なくとも「ヒーロー」ではない。
一番最後に能力を手に入れてようやく戦う力を得るものの、
そこまではずっと弱者でしかない。
しかし弱い心であるからこそ前半のストーリーが成立するので、
こうであるしかないのだと思います。

ヒロインとの関係の描写は非常に少ないので、
各ヒロインとのストーリーを成立させる順当な理屈も
「既に覚醒している強いヒロインに依存する」
という文脈でしか進められない。
思えば不幸な主人公の気がしますが、
こうでしかいられないのだと思います。

■作品としての弱点
・カタルシスがない
すぐ上で述べたように、主人公は最後まで精神的には弱いので、
たとえば「ダイの大冒険」のポップや、
「ロトの紋章」のポロンのように、弱者から覚醒して
強者に打ち勝つというカタルシスは殆どありません。
最後は思ったよりずっとあっさりで、
本当にラスボスとの力関係が転換したのかも怪しい。
エンディングはちょっとほっとするけど、
でも爽快感は最後まで与えられなかった気がします。

・グロかったりエロかったり
電車内や職場のお昼休みとかでもプレイしてたんですが
電車内で主人公のエロ妄想グラフィックが大写し とか
職場でPSPにアヘ顔が大写し とか、
ちょっとした事故が一杯発生して困りました。
僕も妄想トリガー引きそうです。

・専門用語
科学用語の他に、2ちゃんねる等で使用される
ネット上のスラングが多く、耐性が無い人は辛い。
と同時に、ネット上のスラングであると、
通用する時期が短いのではないか、という懸念があります。
3年後とかにこの作品に再度、もしくは誰かが初めて触れた時、
「古い作品だな」と思ってしまうのではないか。
ネットスラングの多用で主人公が非常に映えてますが、
ここは諸刃の剣だと思います。

・繰り返しが辛い
色んなサイトの感想で目にしましたが、2周以降、
分岐点から各ヒロインのシナリオに入るまでが
非常に長く、スキップを使っていても相当な時間がかかります。
放置で済むには済みますが、繰り返しが辛いです。
でも、それは自分がノベルゲーに慣れていないからかな。

■最後に総評として
非常に面白いんですが、ストーリーの残酷さ、表現のきつさで
積極的に他人に薦めにくいゲームだと思います。
「興味と耐性のある人はどうぞ」という、受動的な薦め方になってしまう。
でも、面白いです。

次回は各キャラクターについて。

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2010/07/29

雑記0729 タイトルを整理する

Filed under: ゲーム — ksk @ 1:04 PM

今日はお休みをいただきました。
色々絡まるが、月末は休み貰うチャンス。

ゲームの時間を減らしてはいるけれど、
相変わらず手元にあってやってないゲームは多いわけで…
ちょっと整理してみる。

・今やっている
 スーパーストリートファイター4 ←終わりが無いから飽きるまで
 世界樹の迷宮3 ←最後まで頑張れるかどうか…

・今手元にあるけど手をつけてない
 3Dドットゲームヒーローズ ←借り物
 ベヨネッタ ←借り物
 ファイナルファンタジー13 ←とりあえず手元にはおいといた。次プレイ予定?

・終わってないけどもうやらなさそう
 MGSピースウォーカー ←兵器戦ばっかりだし…
 ポケモンHG ←レッドは倒したからいいかな

・今後手に入れたい/やっておきたい
 塊魂トリビュート
 シュタインズゲート
 タクティクスオウガ

こんな感じでしょうか。
時間がいくつあっても足りないなぁ。
移動中とかの携帯機をどう運用するかがカギっぽいですね。

傍系のゲームとかも色々やっておきたいんだよなぁ。

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2010/07/26

ヘルミーナとクルス

Filed under: ゲーム — ksk @ 6:22 PM

小さい頃に、朝起きて冷たくなってた携帯カイロを見て
なんだか無性に悲しくなって泣いた事がありました。

と、いうことをちらっと思いだしたゲームです。
ガストの「アトリエシリーズ」ザールブルグ3作の
「リリーのアトリエ」キャラが登場します。
幼少期のヘルミーナが作成したホムンクルス「クルス」との
やりとりを描いたもので、ボリュームは小さめ。
高評価だったので気になっていたのですが、
最近ブックオフで500円で買えました。

ネタバレになりそうなのでプレイする意思がある人はお気をつけて。
作品の表現として面白いのは、
「クルス」に感情はあったのか?
という最後まで残る疑問です。
プレーヤーがクルスを操作するにも関わらず、
クルスの表現は最後まで淡泊で、
基本的には単語でしか喋れません。

その中でクルスは様々な言葉のパターンを駆使しますが、
そこで出てくる感情表現は基本的に会話の相手であるヘルミーナのもの。
最期のシーンも非常にあっさりしたもので、クルスの寿命が尽きても
視点はもともとクルスにあったのでプレーヤーには喪失がない。
この部分が残酷さを持ちながら、しかし繊細な所で、
どう見るかは結局がプレーヤーに委ねられます。
「お涙ちょうだい」でハッピーエンドにするでもなし。

ヘルミーナとコミュニケーションするゲームと取られそうですが、
しかしなかなか見せ方は面白いです。
ゲーム性は薄いのでビジュアルノベルに近いし、
しかもリリーのアトリエをしっかりプレイしているという前提が必要ですが、
現在取引されている値段としては相応以上に面白いと思います。

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2010/07/17

メタルギアソリッド4

Filed under: ゲーム — ksk @ 12:46 PM

メタルギアソリッド4をクリアしました。
難易度はNAKED NORMALで、クラスはスコーピオンかな?

ゲームとしての印象は、スネークの耐久力がとても高くなった気がする。
戦場が360度で変化し、前なら潜入するというシチュエーションだったのが、
相手も戦場だから戦闘している状態で、
敵側の動きが全然つかめない印象。

ムービーが長くてゲーム部分のボリュームは確かに物足りないけど、
これはこれでいいんだと思います。

ストーリー等部分の印象。
ずっと奇妙な印象が残ってて、それが何かと思ったら
ものすごく死がカジュアルに描かれている事が原因だと思った。
メタルギアソリッドは確かに元々殺害をすることができるゲームだけど、
その殺害を避けることができるシステムでもある。
それがこれまでのメタルギアソリッドだった。

で、今回はというと、戦場がすごくカジュアルになっているので、
その結果としての人の死の描写がすごく変化してる。
死に方は同じだけれど、前よりもずっとずっとねばっこい。
それは「組織の一部として死んでいく」のではなく、
「もっと大きな社会の一部として死んでいく」というもの。
ある人物の先の分断が死によって訪れるのではなくて、
全体の継続の中で、ごく普通に個人に死が訪れる。

という、視点の違い。
で、その他のキャラクターも自分の人生の清算の為にどんどん死ぬ。
彼らはどちらかというと死にたがって死んでいるキャラで、
それと前述のカジュアルな死とが重なるから気持ちが悪い。

と、いう気持ち悪さが、メッセージの一つとして
提示されているのだと思う。これは「PMC」(民間戦争企業)の
リアリティを浮き彫りにすると同時に、でも巧みに隠してもいると思う。
人によってはこの印象は素通りすると思うし、
だからこそ素通りしてしまうことが怖い。

最後に老いたスネークが残り、何をするかというのは
死ぬよりある意味で残酷な描写。

…と、これまでのMGSと死に関する描写がまったく違うところが、
今回のメタルギアソリッドの特徴かなと思いました。
勢力と勢力の戦いの間で死ぬのではなく、
非常に一方向的な社会の中で役割として死んでいく。
戦場で戦っているのに、誰と戦っているのか判らない死にかた。
不思議なゲームだったと思います。

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2010/06/28

感想:ときめきメモリアル4

Filed under: ゲーム — ksk @ 11:02 PM

書くときはどばっと書く。ネタバレも一杯あるんで、
遊ぼうと思ってる人は見ないことをお薦め。

友人からふんだくってきたときメモ4をプレイ。
有休1日をこれで潰しました。他にも積みゲがいっぱいあるし、
予定もなかったのでこれでよかったんだ。これで……

ノーヒントで進めていきました。
最初は半年くらい星川しかキャラが出てなくて、
これでいいのかなぁとか思っていたんですが、
そのうち段々キャラも増えてきて賑やかに。(爆弾が)

で、途中から大倉さんがまんまとヤン化しまして、
そのおかげで星川さん以外のキャラは全員フェードアウト。
その後大倉さんが激烈なデレ化へと変貌を遂げ、
大倉さん星川さんの二人と2週間ごとにお手手つなぐ二股を
1年ほど継続するという、ときメモではありがちながら、
実社会では校内で干されてもおかしくないプレイを続け、
最終的には樹の下には大倉さんが現れてエンディングでした。

修学旅行くらいまでは星川さん一択だった上に、
最後の星川さんが告白されるイベントまで見たのに、
エンディングでは空気になっててなんかかわいそうでした。
あ、エンディングでは主人公はフリーターになってました。
なんでそうなったかというと、進路選択の際に
僕がボタン連打してたら超一流大学を選んでしまって、
まんまと玉砕してしまったからです。ははは。別れそうこの二人。

こっからもう少しまじめな所感。
システムが判ると、とたんに作業化してしまうところは1と変わらず。
特にヒロインがときめき状態になってからの時間が長いほど、
同じイベントを何度も見ることになってマンネリ化。
ヒロインのテンションとプレーヤーのテンションが反比例するという
ちょっとお辛いところがあると思います。

キャラクターの立ち方はなかなか。
1とシステム結構一緒なのに、しっかりしていること。
「システムがストーリーの影響を受けちゃう」というのは、
メタルギアソリッドとかCCFF7とかでも見られますが、
大倉さんルートで出てくるそれが面白いです。

それだけ、大倉さんの存在感は強いですが、
大倉というキャラは「幼馴染」で、
「プレーヤーが主人公を同一視する」前からのつきあい。
で、そのエピソードもしっかり出てきてしまいますので、
ここでプレーヤーは主人公から乖離しがちです。
その分キャラとエピソードに個性が出て僕は好きなんですけどね。

大倉さんがヤンだりデレたりするのは面白いけど、
それが他のキャラのパラメーターとか、スケジュールに依存するので、
その辺の話はどうしても薄くなりがち。
もう少ししっかり描ける要素のあるキャラなだけに、
もっと沢山悩んだり辛がったりする大倉さんと、
主人公の絡みを見たかった。デレる前に。

ボイス部分は僕イヤホン使ってないんですが、
ニコニコ動画で大倉さんの修学旅行イベントを見たので
その時はイヤホンつけてみた。なるほど、破壊力ありますねこれは。(笑)

最後の告白シーンは長くてびっくり。
他のキャラもなのかな。
思いのたけをたっぷり、っていう感じでしたね。

音楽はすごく良かったです。ゴドウさんのテーマが好き。
さすがそこはコナミ。
こんどThe Best化するらしいので、
よろしければ買ってみてもいいと思います。

つぶやくつぶやく

2010/06/14

FF6が面白い

Filed under: ゲーム — ksk @ 7:32 PM

とある事情から久しぶりにFF6をプレイしまして、
昨日ようやくクリアしたんです。
小学生のころからもう3、4回くらいやってる気がするんですが、
いやー、何回やっても面白いこと。

何が面白いって、演出がすごくいいんだと思うんです。
カイエンのエピソードは容赦ないし。
シャドウの夢はほんとに怖いし。
崩壊後の世界の夢のなさとか。
ファルコンのとこまで階段降りて行くとこの回想とか。
オルトロスのキャラクターとか。

もうこのへんで何人か泣いてるでしょ?
でもまだいっちゃう。

マッシュが城に帰ったとき、
ばあやに話しかけた時の回想の入り方とか。
オルトロスのキャラクターとか。
ガウの生い立ちとか。
蘇る緑のロックとセリスの重ね方とか。
蘇る緑のリルムからシャドウへの繋ぎとか。

演出がすごいよ。泣いたよ今回も。

面白いっていうのは、単純な技術水準じゃなく、
今できること、出せる力をどう采配して、面白く見せるかってことで、
紙芝居でも、静止画でも、とにかく工夫次第で面白く
みせることはできるんだ。

勉強になった。

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2010/04/14

「英雄伝説空の軌跡the3rd」をクリア

Filed under: ゲーム — ksk @ 8:49 PM

やっとクリアしました。
多分、1年以上前からやっていたような…FC、SCとの3本セットで買って、
SCをクリアして始めたはよいけれど、さすがに食傷気味で
少しずつだけ進んでいたのを、ようやく昨日最後までやり終えました。

シリーズそのものを知らない人に簡単に説明すると、
ごくごく一般的なRPGです。目新しい戦闘システムでもなし、
特に奇抜な話でもなく。

が、全体を通してキャラクター達同士の「会話」の文章に
優しさ、心地よさ、人間らしさがあふれていて、
長い時間をかけてプレイを終えた頃には
心地よい読後感が残るような、そんな素敵なシリーズです。

今回もそんな明るいエンディングでしたが、
でも、設定からどうしても会話が生まれにくい状況だったので、
せっかくの売りの会話ダイアログよりも、
これまで培ってきたキャラだけでの勝負になってる。
それでも面白いは面白いけれど、何か物足りない感じ。

ボリュームとしては十分すぎるほど。
これまで味方だったキャラと手合わせするような場面では、
しっかり必殺技やボイスもあって豪華。

全体で言うとやはりいいゲームです。
が、FC、SCとプレイすることも考えると
全部で100時間以上は見ないとなわけで、
これはなかなかキツい。
でもこればっかりは短縮するわけにはいかないもんなぁ。

今期のある人はお薦めです。

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