2010/04/30

24時間配信跡地:ありがとうございました

Filed under: お知らせ — ksk @ 5:39 PM

ぴよちゃんねる&音量注意 24時間配信、終了しました。
見て下さった方、本当にありがとうございました。

一部でも見て下さった方、間接的にでも直接的にでも構わないので、
そのうち感想なんかをちらっと教えて頂けると幸いです。

24時間終わって、なんというか色々な複雑な気分です。
コンテンツを作るのって本当に難しい。
24時間心が折れないように、メリハリがあって、
かつ多くの人に楽しんでもらえて、自分も楽しくて…
そんな不可能命題に自分のような素人がちょっとでも
挑戦してみること。色んな実感がありました。

一部でも付き合って下さったみなさま、
一緒に24時間遊んでくれた音量注意、
今回の遊びの為にいろんなものを提供してくれたISK、うすくさん、
感謝してもしきれないです。不思議ですね。

以下感想です。自分の覚書を含む。
[24時間]
ずっと折れないように頑張るのは至難の業ですね。
結局、できなかったと思います。
ロボットみたいな疲れない体だったらできたのかも。
もっと綿密に色んな事を考えないと、間延びせずに24時間を
戦い切るのは難しいですね。

[ustream]
基本的に僕はフリーソフトなんかを組み合わせて
通信の環境を構築するのが好きなので、
その関係でshoutcastやwindows media encorder、peercastなどを
吸収していったというところがあるのですが、
今回試してみたustream、思った以上に面白いですね。
間口の広さ、twitterのような性質のメディアとの連携、
最近日本では久しくなかった、もしくはUGに埋もれていた
メディアの可能性。こちらも24時間よく保った。

[ゲーム/しばいみち]
とても楽しかったです。
こういうゲームってどうやって遊んだらいいのか、
本当に難しいなと思います。
本気で声をあてるのか?
ふざけたほうがいいのか?
やりながら自分でもすごく迷いました。
ゲームのキャラの声を発してみる、ということは
これまでも何度か個人的にやってみていますが、
声優の方や俳優の方の演技力は、本当にすさまじい訓練、
研鑚の上に成り立っているんだなと感服します。

前にとある場面で見てからこれは絶対面白い、
と思ったゲームでしたが、思った通りでした。
成立条件が難しいゲームの中には、時々こういうのがありますね。

[ゲーム/アマガミ(七咲逢エンディング)]
深夜に遊ぶならホラーかギャルゲー、と思ってましたが、
その中で比較的調達しやすく、
大体ちょうどよく時間が終わるという計算を
自分が出来て、楽しめそうだったのがアマガミでした。
よくできたゲームだと思います。

自分のプレイそのものはグダグダでしたが、
こういう主人公やキャラクターが歯の浮くようなセリフを
ぽんぽん出すメディアは考えさせられますね。
彼・彼女らキャラクター達は、表現方法が限られているからこそ
言葉や少ない画像で自分を表現するしかなく、
たとえば普段全ての表現方法を使用できる自分は、
もし自分が限定条件下に置かれて何かを伝えなくては
いけないとしたら、という事をもう少し考えなくてはいけないと思います。
「できない」という言葉だけは絶対に吐かないようにしよう。

[ゲーム/スマッシュブラザーズX]
今をもっても、本当にすごいゲームですね。
「亜空の使者」をやりながら、一度見たはずの一つ一つのムービーに
再度感動をしてしまいました。クリアできなかったのが残念。

[さいごに]
色々反省やもっと書きたいことはありますが、
全てはまた自分を表現する場でもっと水準を上げて
何かができるよう、人を楽しませる事ができるよう
がんばっていきたいと思います。
おつかれさまでした。

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雑記0430 告知&予告

Filed under: お知らせ — ksk @ 2:05 PM

10/17のGAMEバンド2nd Concertより「クロノクロス 時の傷痕」がアップされました!
つってもアップしたのは僕なんですけどね。こちらです。

前回アップしたロマサガ3に比べて、非常にまじめな(?)演奏です。

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こっちは予告です。
今夜4/30の18:00~5/1の18:00にかけて、
友人の音量注意と24時間遊び倒す様子を中継したいと思います。
基本的にはpeercast使用ですが、ustreamを経由して開始時刻から終了時刻まで
このblogおよびustream上でも見れるようにしておきます。
GW連休初日から暇でしょうがない人等、
お暇でしたらご覧ください。

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2010/04/27

雑記0427 近況

Filed under: 雑記 — ksk @ 10:39 PM

特に何もしていません……
というとちょっとアレな感じですね。
身の回りに大きな動きがない、といった感じです。

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ゲーム。
ビートマニア2DX16のPS2版を購入。
たくさん曲数があるので少しずつやろうと思います。
しかしなるほど、過去シリーズが中古に出回るのが納得の曲数です。

ポップンは今回あまりゲーセンでプレイせず。
イベント出遅れたので、隠しが出そろった頃やろうかな。

その他、またちょこちょこと購入しています…
あまり長くかかるものは買っていないけれど。
メタルギアソリッドPWも買おうと思ってるんだけれども…
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ゴールデンウィークは充実しそうです。
基本的には遊んでばっかり、という感じ。
休日は全部予定が入りそうなので、むしろ休みの日のほうが疲れそう。

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楽器はまぁまぁ、どちらかというとできてない。
それは文章もそうなんですが、仕事がちょっと忙しく
気力が削がれているんでしょうね。
気力に関係なく練習や執筆ができるようにならないといけない。
うーん、まだまだ。

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その他、やりたいこと/やるべきこと、どちらも
色々と気力に阻まれている感じはありますが、
魔女の宅急便の言葉に従って、どうしても無理なときは
むしろ時間を置こうと思います。
ゆっくり進めばいいさ。

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2010/04/22

市民としての政治批判

Filed under: コラム — ksk @ 6:35 PM

やる夫シリーズを見る。
このへん。

やる夫が900兆円の借金について学ぶようです

なるほど。と思う反面、最後の方を中心に思想的なものも見え隠れ。
iGoogleで2chのニューススレッド速報を表示させているので、
よく見るんですが、政治批判のような反応にもいくつかあるなと思いまして。

まず罵倒の言葉しかないもの。
論理的ですらないもの。とりあえず文句を言っているもの。
このへんはエンタテイメントでしかないですよね。
政治や国を憂いているんじゃなくて、「憂いている自分」という
優位な立地を「消費」している。

次に論理的であり、ソース等も引いて話をしているもの。
これは上記よりもやや本気ではありますが、
この事を市民というレベルから発信するときに
絶対的に障壁になるのが情報力の薄さ。
現場にいないが為に、手に入れた情報のレベルで妥当な議論でも
実際の現場ではまったく違う現実がある。
意義はあるけど結果としての意味がないというか。

普段見るのは上記二つ。
でも、もうひとつありうるのは、
自分が正確な情報を得るのが難しく、
かつ立場として中立であり、しかし尚何らかの情報をもとに
ある特定の現象について批判するという行動……
に、よって起こる効果を見据えて行動を起こすというもの。

つまり「見てるぞ」という政治監視の役割、
もう少し突っ込むなら応援と非難、政治社会という全体の
レベルアップを視野に入れて市民という立場から
敢えて何らかの政治主体を批判するという立場。
見たこと殆どないというか、ここまでいくと仙人ですよね。
というか、上記二つでも(一応)その効果は果たせるもんね。

恐らく、政治を司る主体とならないレベルでは
自分が政治を批判し評価するために必要な情報は
満足な水準で手に入れることは難しいと思うのです。
そのレベルでは結局エンタテイメントとしての政治批判の域を
脱することはできないと思うし……

なんてことを「900兆円の借金は誰に借りているのか」
というお話の中でふっと思い立ったのでした。
無知は面白くない。勉強しよう。

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2010/04/18

雑記0418 音楽とか

Filed under: 雑記 — ksk @ 10:03 PM

久しぶりにコントラバスで吹奏楽(?)合奏参加。
今回は場所特性もあって音が響かない響かない。
チューバがいたこともあって完全に空気です。
ギターも殆ど聞こえてなかったところを見ると、
基本的に弦楽器に不利な練習場といったところか。

で、気付いたのだけれど管楽器の中で
弦をやろうとすると、少なくとも自分が自分の音を聴くために
多大な労力をかけて弾いてる。
自分が聞くためだけで力が入りすぎている。
理想は最大限脱力しつつきちんと存在感のある響き、
音量じゃなく響きできちんと主張することだと思うんだけど、
それがまずできていないということ。

それに気づけたのはひとえにこの前の弦楽の場があったからだね。
少ない力で音量と響きを豊かにできるようなボウイングを目指そう。

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練習後は4時間くらいかけてたっぷりと飲み会。
稀有にも他団体のお話を聞く機会があった。
音楽に何を求めるかは、以前の自分の記事の事もあるけど
本当に様々で、なるほど自分は音というよりも共同体性を
求めているからか、今の所属団体に似ている思想のところじゃないと
なかなか主体的には参加できないだろうなぁ。

さぁ、また来週もできるだけ個人練習しよう。

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ゲーム。
買って途中までやってストップしていた風来のシレンDS2をちょっとやってる。
斜め入力がどうも利きづらくてつらい。DSのせいなのか、
ソフトのせいなのか…でも、ローグライクで斜め移動一歩でいくか
縦横二歩でいくかって死活問題だからなぁ。
ここの入力精度は重要だよねぇ。

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そういえば、4/30~5/1の間で、24時間友人と騒ぎまくる様子を
ネット中継してみようかという話をしています。
もう少し固まったらここで告知します。

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2010/04/14

「英雄伝説空の軌跡the3rd」をクリア

Filed under: ゲーム — ksk @ 8:49 PM

やっとクリアしました。
多分、1年以上前からやっていたような…FC、SCとの3本セットで買って、
SCをクリアして始めたはよいけれど、さすがに食傷気味で
少しずつだけ進んでいたのを、ようやく昨日最後までやり終えました。

シリーズそのものを知らない人に簡単に説明すると、
ごくごく一般的なRPGです。目新しい戦闘システムでもなし、
特に奇抜な話でもなく。

が、全体を通してキャラクター達同士の「会話」の文章に
優しさ、心地よさ、人間らしさがあふれていて、
長い時間をかけてプレイを終えた頃には
心地よい読後感が残るような、そんな素敵なシリーズです。

今回もそんな明るいエンディングでしたが、
でも、設定からどうしても会話が生まれにくい状況だったので、
せっかくの売りの会話ダイアログよりも、
これまで培ってきたキャラだけでの勝負になってる。
それでも面白いは面白いけれど、何か物足りない感じ。

ボリュームとしては十分すぎるほど。
これまで味方だったキャラと手合わせするような場面では、
しっかり必殺技やボイスもあって豪華。

全体で言うとやはりいいゲームです。
が、FC、SCとプレイすることも考えると
全部で100時間以上は見ないとなわけで、
これはなかなかキツい。
でもこればっかりは短縮するわけにはいかないもんなぁ。

今期のある人はお薦めです。

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2010/04/12

雑記0412

Filed under: 雑記 — ksk @ 7:42 PM

週末は楽器。
普段吹奏楽(?)ばかりなのだけれど、先週末は弦のアンサンブルに挑戦。

ベースらしい展開が多かったせいか、特に苦労はせず。
というのは、自分の技術水準で、という話で、
相変わらず音程は悪いし、高音域は特にはずすし……
もっと身体と楽器とがしっかり合わさるようにしないと。
普段音程ではないところで働いていると、
いざ弦楽のような場に出た時に特に目立つね。勉強になります。

で、楽譜も書いていったんだけれど、
やったー♭2と♭4だしそんなに難しくないねーって思ってたら
そう感じられる楽器はコントラバスだけだった。
そういえば、オケ楽器は♯のが楽なんですよね。ごめん。
吹奏楽(?)畑の人間の失敗でした。

————————————————-
ゲームは最近「英雄伝説6空の軌跡the3rd」をプレイ。
あともう少しで終わるけれど、やはり長いこと。大変。
でもだいぶ終わりが見えてきました。
しばらくRPGはやらなくていいなぁ。

メタルギアソリッドピースウォーカー買おうかな…
ちょっと思案中。ゲームばっかりしててもよくないし。

—————————————————-
読書。あまりすすまず。
ガンダムUCを読み始めているが、あんまり進んでない。
しばらく休んで、また新書でも読もうかな……

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USB端子で充電するコードと、USB端子からプラグ変換するアダプタが
こんなに便利だとは思わなかった。外泊とか旅行とか、
そういうときに充電器の袋がとても小さくて済むんですね。
ipod、携帯、携帯ゲーム機、合わせて1つでいいわけで。
PSP充電ケーブルなんて100円だったし。

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2010/04/06

勝手に小説化 FF5 vol.6

Filed under: 勝手に小説化FF5,連載 — ksk @ 12:01 AM

「さて、どうしてやろうか、無法者のお客さんたち?」

 後ろ手を縛られた三人の前で、美しい紫の髪の青年が、にやりと悪そうな笑みを浮かべた。

 三人の潜入は失敗に終わった。海賊のアジトに忍び込み、海賊たちのミーティングの隙を狙って船に乗ったところまではよかった。しかし肝心の、風が無くても走る船の動かし方が判らなかったのである。錨をあげたにも関わらず、びくともしない舵の前でバッツ達三人がまごついている間に、海賊たちは異変を察知して戻ってきてしまい、多勢に無勢となった三人は大人しく降伏したのだった。

「俺の船を盗もうとは、随分と大胆なじゃないか。」

海賊たちのリーダーは、驚いたことに目の前でバッツ達を見ているこの青年だった。およそ海の男とは思えない華奢な体躯。脚はすらりと長く、船上で務まるのかと思うほどに細い腕。背もあまり高くない。そして何より、屈強な男たちの中で、という条件を差し引いても、青年は美しかった。男ばかりの船上でなく、街に出ていたなら、女たちが放っておかないだろう、とバッツは思った。青年は三人を値踏みするように見回した。

「そっちのじいさん、服だけは高く売れそうだ。で、そっちの兄ちゃんはダメだね。体は丈夫そうだし、どっかで働くかい?」

 若い首領の言葉に、手下の海賊たちはガハハと下品に笑った。バッツは青年をにらみ返してやった。青年はバッツに対抗するでもなくレナを見る。

「こっちの嬢ちゃんはよほどのいい生まれと見える。……いーいお値段になりそうだ。」

 青年は声色を使い、わざとレナを驚かすように言って見せた。しかしレナはお構いなしに青年に向き合い言った。

「私はタイクーンの王女レナ。勝手に船を動かそうとしたのは謝ります」

 きっぱりと言い放った。王女と聞いて、海賊たちの間にどよめきが走った。そして驚きはバッツとガラフにとっても同じだった。二人は思わず顔を合わせた。ただ一人、海賊の首領の青年だけがさっきよりも嬉しそうに笑みを浮かべていた。

「お願い!船を貸して下さい!風の神殿に行かなければ……お父様が危ないの!」

 言ってレナはうなだれた。両手を縛られているため、顔を抑えることもできず、甲板に涙のしずくがぱたぱたと落ちた。しかし、青年は高らかに笑った。

「へぇっ!タイクーンの王女さまかい!こりゃあいい金になりそうだ!」

「やめろっ!レナに何かしてみろ、許さないぞ……!」

バッツは言いながらレナと青年の間に割って入った。

「おうおう、いきがるねぇ。こっちは船を盗もうとした不届き者から自分の財産を守ろうとしているだけだよ、『自称』王女様と、御一行様?」

 青年はやれやれとおどけてみせた。バッツは言い返せず、歯ぎしりして青年を睨みつけた。青年はそんなバッツを見返していたが、ふいに、青年の表情が厳しくなった。

「そもそも、だ。アンタたち海賊を勘違いしてるだろう?略奪で金や人を奪う野蛮人だとでも思っているんじゃないのかい?そうじゃなきゃ、わざわざ船を盗みに入ろうなんて思わないよな?」

 青年は三人を順番に見た。表情に僅かに怒りがこもっている。

「いいかい、ここいらじゃ海賊は海の番人だ。仕事はもっぱら商船や漁船の護衛、危険な怪物の討伐、荷物の運搬。海の上じゃ腕っぷしが商売になるんだ。逆に略奪なんてしてごらんよ。ここいらは内海だ、すぐに王国軍から討伐されちまう。」

 青年は続ける。

「俺達にしてみりゃ、野蛮なのはあんたたちの方だ。風の神殿に行きたい?おーう連れてってやるさ、あんたたちが『信頼できるお客様』ならね。適正料金でお連れしてやるよ。でもどうだい?うちの船を盗もうとするようなやつら、おいそれと船に乗せられるとでも?できっこないね!あんたたちは自分で自分の道を塞いだんだ。ザマァないね!」

 言いきって、三人を睨みつけた。バッツは何も言えず、ガラフも目を伏せて首を振っていた。バッツは自分の早とちりを悔しく思った。海賊は危険な集団であるという自分の先入観が、今の事態を招いたのだ。しばし、船の上に沈黙が続いた。

「でも……」

 静寂を破って口を開いたのはレナだった。

「でも、風の神殿に行きたいんです!勝手に船に乗ったことは謝ります!どうか!どうか……」

 そこまで言って、レナは甲板にがくりと膝をついた。

「お願い……」

 頭を垂れたレナの姿を見て、青年はふん、と鼻を鳴らすと、レナのが首にかけている鎖をすっと引いた。鎖の先にはペンダントがついていた。レナは困ったように青年を見つめたが、青年はそれを無視し、ペンダントを凝視した。

「このペンダントは……」

一瞬、訝しげな表情をし、手にとって物色するようにしばし眺める。しかし、やがて先ほどまでのように悪い笑みを浮かべると、ペンダントを懐にしまい、すぐに海賊たちの方に向き直った。レナには返事をせずに、海賊たちに指示を飛ばす。

「そいつらを牢にぶちこんどけ!服は着せたままでいいが、武器になりそうな物は奪っておきな!」

 そう言って、海賊たちがアイアイサーと敬礼すると、青年は船室に降りて行った。

 

 三人は両手の自由が利かないよう、さらに縄をかけられ、狭い部屋に閉じ込められた。青年は牢と言ったが、普段は荷物を積み込むためのスペースなのか、部屋には空の棚や箱が無造作に置かれている。

「まいったのー、いったい誰じゃ、船を盗もうなどと言いだしたやつは!」

ガラフは腕と両足を縛られたままでぴょんぴょんと船室を移動し、物色しながら文句を垂れていた。

「おいおいじいさん……あんただろ!」

「うっ!頭が痛い!き、記憶喪失じゃ……!」

 ガラフは急に倒れると、身体をくの字にして大げさに痛がった。

「まったく、都合のいい記憶喪失だな……」

 バッツは呆れたように言った。二人の掛け合いを聞いていたレナがくすりと笑ったのを聞いて、バッツは少し救われたような気がした。

「それにしても、驚いたな……レナがタイクーンの王女だったなんて……王女様がどうして一人で風の神殿に?」

 バッツがレナを見ると、レナはすまなそうな顔で頭を下げた。

「ごめんなさい、隠すつもりはなかったの……お父様が風の神殿に向かわれて、それからしばらくして風が止まったわ。何かよくないことが起ころうとしている気がして、でも、城のものは私が外に出ることを許さないでしょう。だから私、一人で城を抜け出して……そうしたら、空から隕石が降ってきたの。落下の時の衝撃で気を失っていたところに、あなたが……」

「なるほどねぇー」

 話を聞きながら、バッツも船室に横になった。

「さっきのペンダントは?」

「あれは、王家のペンダントなんです。……大切な……」

 言い淀んで、レナはじっと空中の一点を見つめた。

 

 すぐ隣の船室は船長である青年の一人部屋で、ベッドと机、簡単なテーブルが配置されたシンプルなつくりだった。青年は長い時間、先ほどレナから奪ったペンダントをじっと見つめていた。船室のランプの光を受けて、レナのペンダントの中心に据えられた紅い宝石がきらきら輝いていた。青年は随分長い間ペンダントを眺めていたが、ふいに立ち上がると、机の引き出しから光るものを取りだした。それは、青年がまだ幼かったころ、洋上で漂流していたところを海賊に助けられたときに握りしめていたペンダントだった。ペンダントは、レナの持っていたそれとうり二つだった。ただ一つ、青年のペンダントは、中心に紫の宝石を抱えていることが違いだった。二つのペンダントは青年の両手の内で、まるでお互いの再開を喜ぶかのように光っていた。

「なんだって、タイクーンの王女さまが、俺と同じペンダントを……」

 青年は、予想外の事態に戸惑いを隠せなかった。初めは、不届きな侵入者を叱りつけて、一晩程度船室に閉じ込めて脅かした後、街に近い海岸の適当なところで解放してやるつもりだった。海賊に対する無礼を働いたものに対するいつものお灸。それだけで済むはずだった。それが侵入者はタイクーンの王女を名乗り、その王女が持っていたのは自分と同じペンダントである。抱えた厄介の大きさに、青年は思わず大きな溜息をついた。 

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2010/04/04

雑記0404

Filed under: 雑記 — ksk @ 8:30 PM

うっかり自分の過去のブログ
(大学初期時代のniftyココログのもの、大体6年前)を見る。
…すごくいたたまれない気分になる。
なんというか、キャラクターが違うんですよ。
もう少しハイなんですよね。

しかし当時の自分が今の自分の礎になっていることは
当時のブログを見ても明らかでした。
当時の自分の荒っぽい嗜好を整理して、
きちんとソートをかけていまの自分が居る感じ。
当時でもそこそこ自分に対する理解はしているつもりだったけど、
今見てもまだまだ判らない事が多かったなと思います。

そして、少し安心したのは、当時の自分の精神活動に対して
今の自分の精神活動の方が若干高度化されていると実感できたこと。
だから、この先もちゃんと自分の精神活動を高めていきたいと思います。

———————————————
関連して。最近の自分のブログは
雑記/小説/レビュー/コラムが大体だけど、
たまに人に感想を訊くとそれぞれに好きなもの嫌いなもの
結構別れているんですよね。
それでも結構読んでいただけてるから嬉しい。
でも、もっと。もっとだと思う。

———————————————
関連せず。3月はいくつか遊びに歩いてきました。
ひとつは六本木のアートイベント。
六本木の街全体を使って様々なアートの催し物を開催、
特に夜はオールナイトで行われたみたいです。
たとえば街中にこんなオブジェ置いちゃったり。

美術館も前衛的なものが多くて面白かったりはしたんだけど、
何分、六本木全体を使っているせいか導線がなくて見づらい。
歩いて自然にアートと遭遇するというのを想定してるのかもだけど、
一人でぶらぶら歩くならともかく、アトラクション的に回ろうとすると
一つ一つの開催時間や距離によってだいぶ制約をうけるんです。
どうもまちとアートを融合させたイベントってこういうイメージがあるなぁ。

—————————————–
もう一か所行ったのは後楽園。
後楽園っていうと僕と握手のイメージですが、
後楽園遊園地じゃなくて後楽園ね。


桜と景色はきれいだったけれど異常に寒かった…

もうすこしのんびりと回りたいですね。緑はいいなぁ。
—————————————
「戯言シリーズ」の人間関係四部作を読む。
西尾維新氏という作家は、2ちゃんねるの何らかのレスでみたけど
1文がすごく短い。だからサクサク読めてしまう。
このサクサク読ませるというのは一つのスタイルとしてすごいと思う。
その後普通の小説を読むと、なんだか読みづらいと思ってしまう。

話の内容はネタバレになってしまうので触れないけど、
結局何も解決しなかったようなイメージ。
わけのわからないところを埋めるために小説を読んでいるのに、
恐らく意図的にだろうとは思うものの、何も埋まらない。
それで正解なのかもしれないけれど…

しかしなんというか、書くことなくなってきたような感じも
少し見受けられたので、他シリーズが充実しているのかな。
戯言いがいは読んでいないのだけれど。

———————————————–
職場でやんわりともしくはストレートに
「もっと飲み会に朗らかに参加せよ」な
感じの事を時々言われるんだけれど、
多分僕が言われてるのはそういうことじゃなくて、
所属しているはずの僕が発している部外者としての雰囲気を
他者が感じ取った結果、僕について言及するときに言葉として
出てくるのがそういうことなんだと思う。

僕もその態度を色濃く出していた頃は
自分のそういう内面には気付いていなかったし、
なんだか判らないままに不機嫌な雰囲気を出していたのは
自分でも判っているし申し訳なかったなと思っている。
そして今少し整理ができている状況なので、
「はい、そうさせていただきます」と言いつつ、
しかしどこかでやっぱり外部の人間であるかのような、
そういう事なんだと思う。

自分が自分でいるために、
自分は自分の所属先に対して
一歩引いた態度を取っているのだし、
つまり言うなら準拠集団と所属集団が明確にずれている。
このまま生きる目標だけ失うと、
なんだか心が壊れてしまうような気がする。
職場の人には少しどころでなく申し訳ない。
でも自分が自分でいるために今の自分を捨てられない。
もう少し時間がかかりそう。

やんわりとした辛さは、二度目の春が来ても変わってない。
端的に言うと、現在進行で死んでいく自分が怖い。

—————————————–
そろそろ、あったかくなる季節のために服を買わなくちゃ。

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カレーを食う!9 ラホール(秋葉原)

Filed under: 食事 — ksk @ 11:57 AM

で、続きまして9軒目は秋葉原のラホール。
サンボとかが並んでいるあたりにあったと思います。


インド風というあたりが何か気になる感じ。
ご飯や辛さは柔軟に注文できるようで、
特に辛さは幅広い。最高の辛さにしていくと
「ブラックカレー」という名前になるようです。

注文はほうれん草カレー。
辛さは少々辛口。
ごはんとカレーが別々に出てくるあたりがインド「風」?
食感がかなりさらさらしていたのが印象的でした。
他の店で食べるカレーライスが全体的にもう少しとろみがあるけど、
スープに近い感じ。おいしかったです。
マンモスカレーとどっち行こうか悩むなぁ。


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