ヘルミーナとクルス
小さい頃に、朝起きて冷たくなってた携帯カイロを見て
なんだか無性に悲しくなって泣いた事がありました。
と、いうことをちらっと思いだしたゲームです。
ガストの「アトリエシリーズ」ザールブルグ3作の
「リリーのアトリエ」キャラが登場します。
幼少期のヘルミーナが作成したホムンクルス「クルス」との
やりとりを描いたもので、ボリュームは小さめ。
高評価だったので気になっていたのですが、
最近ブックオフで500円で買えました。
ネタバレになりそうなのでプレイする意思がある人はお気をつけて。
作品の表現として面白いのは、
「クルス」に感情はあったのか?
という最後まで残る疑問です。
プレーヤーがクルスを操作するにも関わらず、
クルスの表現は最後まで淡泊で、
基本的には単語でしか喋れません。
その中でクルスは様々な言葉のパターンを駆使しますが、
そこで出てくる感情表現は基本的に会話の相手であるヘルミーナのもの。
最期のシーンも非常にあっさりしたもので、クルスの寿命が尽きても
視点はもともとクルスにあったのでプレーヤーには喪失がない。
この部分が残酷さを持ちながら、しかし繊細な所で、
どう見るかは結局がプレーヤーに委ねられます。
「お涙ちょうだい」でハッピーエンドにするでもなし。
ヘルミーナとコミュニケーションするゲームと取られそうですが、
しかしなかなか見せ方は面白いです。
ゲーム性は薄いのでビジュアルノベルに近いし、
しかもリリーのアトリエをしっかりプレイしているという前提が必要ですが、
現在取引されている値段としては相応以上に面白いと思います。
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