空間にみる書店不滅論
書店が窮地らしいです。
【消える書店、そして日本から本屋は激減した】
http://news4vip.livedoor.biz/archives/51472221.html
端的に言うと、
「アクセスに差がない2つある書店のうちどちらかを選ぶか」
という選択に偏りが生じている限り書店という存在の価値は消えないと思います。
書店の機能の核は本を売ることにありますが、
売るという行為には外殻がたくさんあると思います。
そこで関わってくるのが本屋という「空間」。
書店という空間は、当然ながら有限です。
1つの書店が抱えられる在庫の数には限界がある。
これは空間をもたないオンラインショップに対して
優位なように見えてそうではない。
なぜなら、人が処理できる情報もまた有限だからです。
「本屋に行く」→「売り場を見る」→「本を買う」というステップのうち、
オンラインでは「売り場を見る」という機能が弱い。
よくできた本屋の売り場は、既にそれ自体が空間芸術です。
学生のころにお世話になったピンポイントで総武線な例を挙げると、
在庫的に優位であるはずの「津田沼ジュンク堂」よりも、
西千葉駅前「コミックトレイン」や
本八幡駅前パティオ5F「ときわ書房」のがずっと書棚が魅力的。
これはつまり、書棚を作った書店員の本のチョイス、
書棚のデザインに僕という人間個人が惹かれているということです。
amazonは統計に基づくお薦め表示のサービスを行っていますが、
ここにはコミュニケーションとしての要素がほとんどない。
書棚を通して無言で(場合によっては口頭で)行われる、
「ある人からお薦めされる」という行為がないわけですね。
狙っている本を買うのにオンライン書店は便利です。
が、そこから新しい本との出会いは難しいと思う。
だから、本屋がつぶれるつぶれるといってても、
それは書店員による個性の発揮されない本屋だと思うのです。
なんかオカルトみたいな気もしますが、
ほんとに本を愛している書店員のいる本屋の棚は、
他の本屋より輝いていると思うのです。
そういう書店員と本屋がある限り、本屋へのニーズは消えないと思う。
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Comments (2)


ほぼ同感ですね。
本屋とネットはそれぞれニーズによる使い分けが可能だと思うし、本屋には発見の楽しみがあると思います。
電子辞書と紙の辞書との違いに似てるのかなと。
コメント by すらり — 2010/01/29 @ 10:59 PM
本屋ほど自分の嗜好を実感させられる空間もそうそうないですね。
媒体によってもその選択の仕方はさまざまだし、
本屋そのものがなくなるには至らないだろうなという感じですね。
コメント by ksk — 2010/01/31 @ 9:17 PM