2010/02/21

近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」/光文社新書

Filed under: 本・雑誌・マンガ — ksk @ 9:02 PM

久しぶりに香ばしい感じがしたと思って購入した1冊。
結果は…というと、どうにも中途半端な感じ。
一言書評だと「本にしなくても、ブログでよかったんじゃないの」。

まず、タイトルなんだけど、おそらく文中で
「若者はなぜ3年でやめるのか」を挙げているし、
若者に対してネガティブなタイトルにしておいて、
最終的には上の世代にも何かを自覚させる流れを
目指していたのかもしれないけど、それも失敗してると思う。

文章は、7年データを集めてこの程度か、というくらいに
非常に薄いもの。インタビュー調査をかなりしてるはずなのに
その量をこなした感じはぜんぜん感じられないし、
わかりやすくしようとしているのか、
様々なケースをひっくるめて名前をつけているけど、
その現象の元になってるインタビューに対し、
その次の段落では逆のことが言われていたりして、
特に主張したいこともなさそうに見える。

で、その若者たちのインタビューの結果を、
さらに分析してグループ分けしたり、まとめてみたり、
ということも全然なくて、とにかく「顕著な例」だけを
たくさん見させられる感じ。
それってほんとに「若者の姿」として妥当なの?
と思わざるを得ない。
で、むやみに断定が多い。ちょっと妄信ぽい。

これで最後の結びとかまで若者に対する
妙な偏見で、若者ダメ論としてまとめてくれたら
まるで「ゲーム脳の恐怖」のように
最高に香ばしいト本として面白いことこの上ないのだけど、
「若者はなぜ3年で辞めるのか」を目指したのだろうか、
最終的に「これは世代論ではなく時代論」とか、
上の世代の人物たちに自覚させたいような文章も見られて、
結局中心視点はどこだったのかという感じ。

いや、ひょっとしたら新書という手に取りやすい形にするため
本当はもっと学術的にも意義深い議論だったところを
ブレイクダウンするのに失敗しただけ、とか、
最初は若者擁護&年長者批判だったところを
上から言われて表現を変えた結果だったとかなのかもしれないけど、
とりあえず新書としては非常に中途半端という印象。
ダメならとことんダメなほうが面白いと思うんだけど、
なんだか読んでてかわいそうになった。
特に買わなくていい一冊だと思います。

つぶやくつぶやく

2件のコメント »

  1. 既に買ってしまった私はどうしたら・・・ww

    コメント by もん — 2010/02/21 @ 11:25 PM

  2. 読んだらいいと思います!(笑)

    コメント by ksk — 2010/02/22 @ 8:17 PM

この投稿へのコメントの RSS フィード。 TrackBack URL

コメントする

HTML convert time: 1.796 sec. Powered by WordPress ME